
旅猫レストランという猫活その12
こんにちは☀ 渋谷です(^^)/
突然ですが、保健所で行われている殺処分の頭数はどれくらいかご存知でしょうか?
まず犬の場合は「狂犬病予防法」の規定により、飼い主のいない野良犬や野犬がいた場合は行政機関が捕獲しなければなりません。
一方、猫を捕獲しなければならないという法律はありませんが、一般市民が「拾った」とか「怪我をしていたところを保護した」といって持ち込んだ場合は引き取る義務があります。また飼い主のいるペット猫の場合は「動物愛護法」の規定により、所有者から引き取りを求められたときは、これを引き取らなければなりません。
この子たちは保健所にいても長く生かされるわけではありません。保健所に入って「譲渡適性検査」を受け、攻撃性の有無、人に馴れていないなどの理由で決まり、不合格となった時点で生きる権利を失います。こうして譲渡適性検査に合格できなかった犬や猫は、人からの虐待や人に慣れていないだけで、これから慣れる可能性の有無に関わらず殺処分されてしまうのです。
殺処分の方法は大きく分けて2つあり、二酸化炭素を小さなガス室に充満させる窒息死と薬物投与による安楽死です。安楽死の方はまず皮下注射で麻酔を打ち、筋弛緩剤を打って命を絶つものです。
その中で、2018年度の猫ちゃんの年間殺処分数のデータを見つけたので、ご紹介します。
この年、全国で10,523頭の成猫と、20,234頭の子猫が殺処分されています。地方別に見てみると、東北(4,882頭)、関西(6,116頭)、九州(6,312頭)だけでなんと日本全体の56.3%を占めていました。そして残念なことにほとんどの地方で子猫が総数の半分を占めています。不妊去勢手術をしないと、猫ちゃんは一度に2~6頭も産んでしまうので、飼い主さんの手に負えなくなるケースが多いのだと思います。
保健所に持ち込まれる猫ちゃんの2割ほどが飼い主さんが直々に引き取ってほしいと持ってくるのだそうです。じゃあ他の8割はというと、飼い主不明の猫ちゃんを地域の方が持ってくるのだとか。
つまり、不妊手術を受けていない野良猫が産み落とした子猫たちの多くが「近所迷惑」という形で行政に持ち込まれているようです。
私たちの行っている旅猫レストランは、そういった野良猫がいることによって起こる問題を少なくするために、「殺処分」以外の「野良猫数削減」を図るのが目的の活動です。
まだ手術を行えていない多くの野良猫ちゃんや新しく地域に入ってきた未不妊未去勢の野良猫ちゃん、新たな捨て猫ちゃんが増え続ける限り、私たちはTNR活動をやり続けていきます。
本日もご高覧いただき誠にありがとうございましたm(__)m
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